SK-BASE

こちら、SK-BASEです。現在はロサンゼルスを拠点に発信中!

LAに留学しているのは、映画製作の勉強のため。こちら、SK-BASEです。

私が、日本にいてLAに留学したいと考えていたとき、実際のところ、どういう勉強してるんだろうと気になってしょうがありませんでしたが、当時インターネットで検索しても、出てくるのは留学後の話ばかりで、その途中の過程が見たいんだよと思っていました

それから、私が留学し始めて、昨年の秋からカレッジに無事通うことができるようになったわけですが、前学期の授業はESL、数学、現代映画史といった、ほぼ一般教養の授業ばかりで、現代映画史なんて、カウンセラーの先生に”映画の勉強したい”と強く希望して、”じゃあ、とりあえず、これ受けてみて下さい”と本当にやりたいことなのか試された感じで、受けた授業でした。ちなみに、現代映画史では、前半に先生の時代背景の解説、後半に映画の鑑賞をしました。ほか、レポート、マークシートのテストなどがあります。

そして、1学期目が終わり、2学期目は自分でどんな授業があるのか把握して、好きに選択できるようになったので、まだちょっと早いかなという気持ちがありましたが、ディジタル映画製作初級を2学期目は取ることにしました。

初級なので基本から始めますが、やることは面白いです

授業始まりは出席確認から始まるのですが、いつもだいたい何か質問が加わります。例えば、授業の開始は2月の終わりからですが、その時期はちょうどアカデミー賞発表の時期でした。そのときの出席確認は「今年一番あなたが面白いと思った映画」という質問があり、一人ひとり、答えていくのですが、そのときにまあ色んな議論が飛び交います。そんなもんですから、教授も”あれ誰まで出席取ったっけ?”となるほどでした、結局その日は30分くらい出席取ってたな。雨が降っている日には、「あなたは雨の何が好きですか?」なんてのありました。まあ、こんな感じで始まります。ちなみに授業は3時間あります。

最初に授業で取り組んだのは基本のカメラ操作の知識。カメラ操作には10種類あります。

  1. パン(水平に回す)
  2. ティルト(垂直に回す)
  3. トラック(truck:水平移動)
  4. ブーム(垂直移動)
  5. ドリー(対象に近づく/離れる)
  6. トラック(track:対象を追う)
  7. カウンター(対象とすれ違う)
  8. アーク(対象の周りを回る)
  9. カント(カメラをわざと傾ける)
  10. ズーム(焦点距離を変える)

クラス内で作るのは全5作

初回のクラスから2回目にはさっそく、制作の課題が出されます。でも、いきなり10分、30分の作品を作れとは言われません。**最初の作品はたったの1分です。**たった1分というと簡単と思うかもしれませんが、それがそうでもありません。

  • テーマは”2つの状態の対比”。制約として
  • 使えるのはハンディカム(学校で無料貸出)
  • 音無し
  • カットはハードカットでフェードイン・フェードアウトはなし
  • ポストプロダクション禁止(編集で明るさ・色を変えたり、ディジタルで文字を付けるなど)

要するに、ごく普通のカメラで工夫して映像を撮り、その映像でストーリーを伝えろということです。

そうして、できたのがこれです。

第2回はグループプロジェクト

ちなみに、1個目の作品は1週間で個人で作成する必要がありました。作品が完成すると授業内にみんなで鑑賞し、意見交換が行われれます。このシーンは何を意味しているのかや、どうやって撮ったのかなどシーンごとに説明する必要があります。最後に、先生が総評を言います。特にここで何点だとかは伝えられません。伝えられるのは良かった点と、改善した方がいいよという点です。

1個目の作品の鑑賞会が終わって、1週間後には第2回目の制作の課題が出されます。ただ2回目はグループプロジェクトになります。ランダムで分けられたグループの中で今回は1分30秒の作品を作る必要があります。テーマは”物語”でそれ以外の制約は1回目と同じです。

どうやって、うまく自分の意見を伝えつつ、ほかのメンバーの意見を取り入れるかが重要であり、テーマは物語であれば何でもいいということでなるべくシンプルなものがいいと考えました。特に私の場合は不慣れな英語でのコミュニケーションとなるので、地元の若者のディスカッションには聞くだけで精一杯なところが正直ありました(まあ話すのが早いのなんのって)。ということで、クラス内のディスカッションでは残念ながら”OK”しか言えませんでした(とほほ汗)。しかし、クラス外のグループチャットでは相手のテンポに合わせる必要が無いのでとにかく自分の意見を送ってみると、意外とみんな賛成でけっこうな意見を取り入れてもらえました。

あ!もう一つ違うことがありました。このプロジェクトは授業中に撮らないといけなかったでの撮影時間は3時間とかなり限られているので、連携が重要視されていたと思います。

そうして、できた作品がこれです。

カメラの次に重要なのは照明

第2回までにカメラの操作は一通り教わります。そして、次に教わるのは照明の使い方。光を対象物に前から当てるのか、横から当てるのか、後ろから当てるのかで、観客の対象物に対する印象が変わります。照明は使い方によって、シーンのストーリー性を左右するので非常に重要なものとなります。さて、この照明に関しては講義だけの予定でしたが、突如先生から、”実際に照明を駆使して作品を作ったほうが理解できるから作ってもらいます”という発言をもとに1分30秒で1週間内に作ったのが以下の作品になります。ストーリー性も大事ですが、この作品ではあくまでも光を工夫することが重要視されており、業務用の照明なしで、生活の用いられる照明(自然光も含む)を利用した映像制作が求められました。作中10種類の照明の使い方を用いています。

ということで、残り2作品をまだ紹介していませんが、長くなったのでここで一旦分けたいと思います。特に作品に関する説明はしていませんが、気になった方はコメント欄でもお問い合わせでもいいので聞いていただくと幸いです。では、後編もお楽しみに。

後編に続く


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