SK-BASE

こちら、SK-BASEです。現在はロサンゼルスを拠点に発信中!

こんにちはこちら、SK-BASEです。今日はタイトルにもあるとおり、私の考えを全面的に発信するため、留学生活を紹介するものではありませんが、この留学生活を経て見えてきたものを紹介します。

芸術作品というのはこの世界に何万とあります。それでも人々は今日も作品を作り続け、社会に発信しています。ある人は大きな絵を見て言う

これは芸術的だ!

横で美術の授業の課題で絵を見に来ていた中学生の頃の私は思う

何が芸術的だ。有名な画家だからそうやって適当に褒めてるんだろ?

私は“芸術的”という言葉がある人にとっては写実的なものであったり、ある人にとってはインスピレーションを与えるものであったりと定義が多様であんまり好きじゃないです(理系脳全開で0か1を出したがる)。

コンピュータのことばかり勉強していた高専生が西洋芸術史を勉強した

中学卒業後、高専に進学した私はコンピュータのことを日々勉強していました。0と1の判別という単純な原理が基本のコンピュータは、ハッキリしていて好きです。そうして数学という用意されたルールを組み合わせて解を導くことを5年間勉強し、国語のような行間を読むことは避けてきました。

ところがどっこい、映画を勉強するために留学したら国語の授業は取らないといけないわ、様々な歴史を学ばないといけないわで、避けてきた道を結局歩む羽目になりました(人生は面白い)。昨年、私のカリキュラム上、西洋芸術史を取る必要があったのですが、絵を見てもこれはなんとなくいい、これはよく分からないという曖昧な感想しか持てなかったので、授業では芸術家の名前と時代背景ぐらい学べればいいと思っていました。

ところがどっこい(2回目)、それは違いました。この授業で私は画家たちが言葉を使わずに意思を伝える工夫を各々絵に込めていることを知ったのです。

芸術には描かれるべきものが描かれている

例えば、The Arnolfini Wedding (1434) という絵には新郎新婦が描かれています。ぱっと見は二人の結婚記念絵なのですが、そこには様々な意味合いを伝える要素が散りばめてあります。天井にある大きなキャンドルホルダ(?)にはあえて1本のロウソクしか描かれていません。これはキリスト教上、イエスキリストを意味し二人の結婚の祝福の意図があります。また、テーブルに置かれた果実は新しい命の種を意味することから、子宝を表します。このように部屋にある身近なもの象徴的に描くことによって、文字を使わずとも絵に画家のメッセージを載せることができます。1つ1つは小さいものですが、それらを組み合わせることによって、この絵が二人の結婚を祝福していることを深層心理に訴えています。

芸術はコミュニケーション手段

私たちは普段、自分の考えを伝えるときに喋ったり文字を書いたり、言語を通して伝えます。言語こそが簡単で的確に物事を伝えることができるということが多くの人が思うことではないでしょうか。だからこそ、みんなその方法でコミュニケーションしているのですから。しかしながら、メールなんかではよくあると思いますが、自分が伝えたい思いがなかなか伝えられないと思うことがあると思います。それは言葉が言葉自身の意味に縛られているからです。“好き”という言葉は自分を象徴したいものに使いますし、“嫌い”は自分の世界から取り除きたいものに使います。でも、実際には“好き”が嫌いになるときもあるし、“嫌い”が好きという意味になることあるのです(めんどくさいね笑)。

だからこそ、言葉以外手段を使ったら自分の考えをつたえられるんじゃないかなって思って作ったものが“芸術”と呼ばれるものになるんじゃないかなと最近思います。自分の作品を通して作者は自分が伝えたいメッセージを伝えようとしています。私も自分の映画でそうできるように自分に問いかけます、“結局何が言いたいのか?”って。う〜ん、、、


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